昨年より販売を開始し、かねてより特許庁に出願しておりました穀物乾燥機の選別オプション「草の実トレンダー」について、今年5月に商標、8月に特許が正式に登録されました。
【商標】 草の実トレンダー
登録日:2024年5月13日 登録番号:6804021
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/TR/JP-2023-118554/40/ja
【特許】 穀粒用昇降機及び穀粒乾燥機(草の実トレンダー除去板)
登録日:2024年8月7日 登録番号:7535330
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-2024-101614/11/ja
「草の実トレンダー」は、収穫した穀物に混入した異物を乾燥機の循環中に取り除きます。圃場で除草しきれなかった雑草の種子(ホタルイなどの草の実)が収穫した穀物に混入すると、その後の選別工数が増え、また籾の場合は乾燥調製後の籾殻に雑草の種子が混ざったまま再び圃場に戻すと翌年また発芽してしまうという悪循環を繰り返すことから、少しでも「省力化したい」という乾燥機ユーザー様の声に基づき、開発が進められました。
穀物を乾燥機に張り込むと循環運転中に、昇降機側面に取り付けた「草の実トレンダー」の多孔板(スリット)から、穀物に混入した草の実などの異物が自然に機外へ排出されます。一つのスリットは穀物一粒よりも細長い形状で、スリットを通り抜けた草の実などを排出し、落下方向に置いた受け箱に集めることができます。運転中は乾燥機の送風機が機内の空気を吸引しているので、「草の実トレンダー」のスリットからは草の実などが排出されるのみで、風で周辺にゴミやホコリが散らばるなどの手間の掛かる後片づけはありません。また、「草の実トレンダー」は電源を必要とせず、草の実などが除去された分、無駄な乾燥が減ることで燃費が抑えられ、籾摺り、色選等の後工程や、籾殻を圃場へ戻す場合は、その後の雑草の発芽が減るなど、作業の負荷が様々な面で楽になります。特に、無農薬、減農薬、自然栽培、特別栽培など、除草に手間や時間をかける農法を取り入れた営農ユーザー様にお勧めです。
ラインナップは金子乾燥機4・6・8インチ昇降機対応の5機種をご用意しました。モニター販売時から、多くのユーザー様より「予想以上に大量の草の実がよく取れる」との評価をいただき、今年度は一時在庫が完売、予想以上に販売台数が伸びて弊社のヒット商品になりました。
最新の遠赤外線乾燥機「レボリューションゼロ『和(やわらぎ)』」にも対応しています。
(SGN-6WA=ZAシリーズ対応 /SGN-8W=ZB・ZC・ZH・ZFシリーズ対応)
【草の実トレンダー紹介動画サイト】
https://www.youtube.com/watch?v=oDfFmAWGz6E&t=4s